こんにちは。
暑さに頭を抱える日々が続いております。
私が住んでいる岐阜県では毎日毎日40℃を超える灼熱地獄が続いておりましたが、
幸か不幸か台風接近の影響で暑さも和らいできた今日この頃でございます。
歴史的な大雨が降って以降の暑さと、立て続けに到来する台風で気の休まる時がありませんね。
そんな私でございますが、灼熱地獄の中動き回る日々が続いておりまして
やっと落ち着ける時間ができてきましたので
ずっと手元に置いておこうと思っている漫画「花咲ける孤独」について赴くままに書いて行こうと思います。
まず、花咲ける孤独は青林堂から1993年(1995年第2版)に発刊されている
女性漫画家の山田花子さんの漫画です。
この山田花子さんという漫画家さんは精神分裂病という病を持っており
後に投身、生涯を終えられた方でもあります。
世間一般でいう普通の感覚とこの方の普通の感覚が全く違っているのでその部分の面白さはもちろんあるのですが、
所々に繊細さが強く出ているので、パラパラと散りばめられたコメディ要素も
何も考えずに笑って読むことができないような、
個人的には読み終わってもスッキリ出来ないような漫画ではあります。
だから、読んでいてすごく考えることが多いです。
学校で女の子が隣の席の女の子に
「ねずみ色のペン貸して」と言ったら
「灰色のことをねずみ色って言った」とクラスメイト達に笑われてしまい
女の子は体を小さくしたまま何も言えなくなってしまった とか。
こういう事って日常(学生の時なんか特に)よくある事だと思うんだけど
なんでこの子は何も言えなくなってしまったのだろう?って考える。
自分だったら「ねずみ色って言わない?」と笑って誤魔化すだろうなー。
なんて事ない言葉でも心をエグったりしている
心にしまってある気持ちを解放したらどれ程楽なのだろう
悪を悪だと思っていない人もいる
善意の押し付けは行き過ぎるとガンでしかない
作者が純粋なだけに、それがストレートに描かれているのが「花咲ける孤独」。
この本を読んで、
こういう考え方の人もいる、自分が世界の基準じゃないから上手くいかなくて当然だ って思えるきっかけになった気がします。
私は落ち込んだ時にこの漫画を読んだりしています。自分の不幸とか善とか悪の輪郭を曖昧にするために。
この山田花子さんの事を知ったきっかけで精神分裂病(統合失調症)について少し気になり始め、
その延長で銀座にあるヴァニラ画廊さんでここ数年夏に開催されているシリアルキラー展(今年はエヴィルデヴィル展でしたね)にも行く事もあったり。
そのことに関しては改めて書いていこうと思っています。
人生は簡単である
- 価格: 935 円
- 楽天で詳細を見る