すっかり冬の陽気になりました。
夏より冬の方が好きだと普段公言しているのですが、
いざ冬になると夏の方がよくない?と思ってしまうのは無い物ねだりでしょうか。
さて、そんな今日この頃でございますが今回は岐阜県美術館へ行って参りました。
岐阜県美術館へは、岐阜県図書館側の駐車場に車を停めて
車道を横断して向かいます。
この時ちょうど図書館の方はメンテナンス?で休館されておりましたが、
岐阜県図書館は広いし、美術関連の書籍も多く揃えられているので好きです。
自分は絵を描いたりする事もあるので、参考に鉱物の図鑑を見にいったりもしていました。
岐阜県美術館はこの1年間改修工事を行っていたのですが、2019年11月のはじめにリニューアルオープンされました。
中に入り受付のお姉さんに「一人なんですけど、」と声をかけたら
「年内は入館料が無料なのでご自由にご覧下さい」との事でした。まじか。
この時は、『リニューアルオープン特別企画1 ETERNAL IDOL』 という企画展がやっておりました。
所蔵されている中から選りすぐりを展示しているような感じ?
エドヴァルド・ムンクさんのマドンナなんかは言わずもがなで良いですね。
新潮から出ているボードレールの悪の華の表紙の絵や!とこっそりワクワク見ておりました。
悪の華はまだ読んだことがないので読んでみようと思っております、デカダンスの勉強に。
パッと見て良いなと思ったのは、ピエール・アレシンスキーさん。
いわゆる抽象画と呼ばれる類になると思うのですが、
力強く描かれた線から淡く滲み出る色の波が綺麗でした。
大巻信嗣さんのアクリル板に施された絵もとても綺麗でした。
アクリル板をキャンバスに、修正液とクリスタルパウダーで描かれた立体感のある華が
レースのように咲いていました。
『リニューアルオープン特別企画2 セカンド・フラッシュ』と言う企画展もやっていたのでふらっと。
ここも面白かったです。
展示室入った真ん中くらいにびっしり文字が書いてあるプレートみたいなのがあって、
それをずっと読んでいるのも楽しかった。
2020,01,05に再訪、写真撮影可能だったのでちょっと撮ってきました。
ユニコーンを蘇生させるという作品もあったのですが、夢があるし面白い。
ユニコーンを作って、生命維持装置をつなげて蘇生を待つという。
実在しない生き物ではあるけれども、
人が想い想像をしたからユニコーンという架空の生き物が生まれたという考えはまさにその通りだし、
それってイコール生きてるし実在してるってことなんじゃない?と考えると不思議でもなんでもないような気持ちになる。
息をしてくれユニコーン。
岐阜県美術館にはマイク・パーという方の作品が目当てで行ったのですが、
今回は展示されていませんでした。
また小まめに足を運びたいなと思います。
(マイク・パーさんに関しての情報はあまりないのですが、体に障害を持ちながらも自画像や版画の制作を行う過激なアーティストさんとのこと。すごく興味があります。)
アートって見たものを忠実に写生することはもちろんだけれど、
想像したものを再現するという事もアートの中ではとても大事。
私は想像したものを再現するアートの方がその人の中身を見ているようで好きです。
想像することはとても大事だし、想像力を持っている人は圧倒的だ思っています。圧倒的に強い。
だからこういうところに足を運んで目で見て頭で想像する時間はとても大事。
この頃体調不良が続き仕事から帰ったらすぐ横になる日々を過ごしていて身体が鈍り始めていたので、
良い息抜きになりました。
紅葉が赤くて綺麗でしたよ。